戸田市コミュニティスペースのニーズ調査結果レポート|88%が「ほしい」と回答

アンケートの目的

事業としての実現性検討の材料の一つとして活用する為、戸田市及び近隣に居住する人や勤務する人に対し、コミュニティスペースやコワーキングスペースのニーズについて調査を実施。(3MACHIでは地域活性化に向け、地域ニーズに応えられる事業づくりを目指しております)

調査期間

2020年07月19日〜2020年08月31日

調査対象

本記事ではアンケート項目の「住居」または「職場・学校」のどちらかに「戸田市、さいたま市、川口市、蕨市」のいずれかを選択した回答者に絞り集計。(戸田市の施設を利用する可能性が高い人を対象とする)

回収結果と集計対象数

回収数138100%
集計対象8461%
集計対象外5439%

アンケート結果サマリー(要約)

コミュニティスペース、コワーキングスペース共に多くのニーズがあることが分かった。

コミュニティスペースのイメージとしては、ビジネスライクなものよりは地域性のあるイベントや交流ができる空間を、雰囲気としてはカジュアルでおしゃれな居心地の良い空間を求める声が多かった。機能面も雰囲気もまさに埼玉県秩父郡横瀬町のArea898に近いイメージである。

ただしArea898は町が運営する公共施設であり、このような施設を民間で事業運営していくには収益性確保が課題となる。利用者が納得できる料金設定にした場合の収益性の試算に加え、併設サービスや付加価値サービスなどの体験価値向上による収益性向上の工夫を引き続き検討していく。

アンケート結果詳細①|コミュニティスペースのニーズ調査

戸田市にもコミュニティスペースがほしいと思うか?

回答者の88%(74人)が「はい」と回答。多くの方がコミュニティスペースを求めていることが分かった。

※ただし今回コミュニティスペースを必要としていない方にはメリットがないアンケートだった為、コミュニティスペースを期待してくれている方からの回答が多かった可能性も高い。

ほしいコミュニティスペースのイメージは?

以下2種類のコミュニティスペースを例に挙げ回答してもらった。

  • Area898(公式サイト):町民と町に関わる人たちが交わる“交差点”として作られた場(地域性が強い)
  • co-ba(公式サイト):若手起業家やクリエイター、スタートアップのチームが集い、協業しながら、新しいビジネスを生み出す場(ビジネス性が強い)

コミュニティスペースをどんな場として利用したいか?

戸田市には上戸田地域交流センターあいパルがあるにも関わらず「イベント/セミナー/ワークショップ開催できる場」が一番多かった理由については今後深堀りしていきたい。コロナの影響によりリモートワークが増えコワーキングができる場のニーズも高まっているものと考えられる。

コミュニティスペースを利用する際に気にする点は?

以下の回答からは、お手頃な料金でカジュアルでおしゃれな施設が受け入れられやすいと考えられる。

駅からの近さを気にしない声が多かったのは、戸田市の68%の方が自家用車を保有(書籍「住民がつくるおしゃれなまち」より)していることからではないかと想定される。

託児サービス・スペースは必要?

子育て世代の多い戸田市において、子供を預けつつコミュニティスペースを利用したいというニーズがどれくらいあるのか調査した。小さなお子さんがいる方にとっては、ほとんどの方が必要性を感じていることが分かる。

コミュニティスペースをつくる場合、市民の協力を得られるのか?

埼玉県秩父郡横瀬町にあるArea898は、内装などのハード面と、コミュニティスペース自体を盛り上げていくことやイベントやセミナーなどのソフト面についても町民の協力によって実現されている。

同様にコミュニティスペースを市民の協力でつくりあげる場合について大半の人が協力の意向を示した。

アンケート結果詳細②|コワーキングスペースのニーズ調査

2020年現在、戸田市にはコワーキングスペースがない為、会社/自宅以外で仕事/作業をする人はどのような対応をしているのか調査した。

会社/自宅以外では、どこで仕事/作業をしているのか?

以下の回答からほとんどの人が、カフェやファストフード店など仕事/作業を主目的としていない施設を利用していることが分かる。コワーキングスペース事業を成功させるには、これらの施設を競合として捉え仕事/作業のしやすさとしての優位性や差別化が求めらることとなる。

施設をどれくらいの頻度でいくらくらい使うか?

新型コロナによるコワーキングスペース需要の変化

新型コロナによる自粛要請とともにリモートワーク人口は急増した。しかし自粛養成の解除に伴いリモートワーク人口は減少したことが分かる。つまり今後のコワーキングスペース需要の減少も見込む必要がある。

リモートワークする際に外部施設を利用しない理由

以下の内容からは、コロナ感染防止策のとられた施設が近くにあれば利用される可能性は高く、逆にお金の節約や自宅以外での業務を禁止されている場合は見込客としての可能性は低いことが分かる。

自宅以外でリモートワークをする上でオンライン会議ができる設備も重要であることが分かる。

自宅でリモートワークする上での困り事

自宅でリモートワークする上での困り事を解決できる施設にすることで、利用者増加や利用者の体験価値を高めることが期待できる。

以上

アンケートの回答・拡散にご協力くださった皆様へ

アンケートの回答・拡散にご協力くださった皆様ありがとうございました!

今回、目標100件という数字に対し138件もの回答をいただくことができました。

地域の声を集め発信していくこと、そして実現へとつなげていくこと、その繰り返しでもっともっと街を良くしていけると信じています。

それには、一緒に声を集めてくださる方、声をくださる方、一緒に実現してくださる方、の協力が必要不可欠です。

今回は本当にありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。

アンケート実行メンバーのご紹介

Miyata Reina
Gallery SixZaemon オーナー
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阿部あゆみ
市役所南通りの景観と文化を育む会 会長
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葛西一也
Kasai 整体院 院長
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パパコネット
3MACHI 代表